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同じシリーズ内でフレーバーを混ぜ合わせるのはよくある方法だ。同じメーカーの葉タバコは、もともと葉の刻み方や浸漬レシピが似通っているためである。これに対し、異なるブランドのタバコを一つのミックスに組み合わせる場合、フレーバーの配合比率を決める作業に、もう一段階、技術的な検討が加わる。メーカーごとに水分量が異なり、その水分量こそがボウル内で加熱したときのミックスの挙動を左右するからだ。
「水分量がメーカーごとに異なるという理由で、同じブランドのタバコ同士だけを混ぜるべきだ」という考え方は広く流布している。しかし一次資料に当たってこの主張を裏付けることはできなかった。この言い回しは検索エンジンの要約には現れるものの、実際に確認したミキシングガイドの本文には一言一句そのままの形では見当たらない。そのため本稿では、この考え方をどこにおいても事実としては扱わない。代わりに、実際に裏付けの取れている内容——各成分を香りの強さで評価する方法、試す際の出発点となる配合比率、そして水分量の異なるタバコを混ぜたミックスをブレンド後に休ませる意味——を取り上げる。
葉の刻み方はブランドごとに異なる。ただしこれは一般的な傾向として指摘されているにとどまり、資料には特定ブランド間を数値で比較したデータは見当たらない。そのため、この点の判断は数値ではなく感覚と経験に頼らざるを得ない。
もっとも顕著な違いは水分量である。ミキシングガイドが明確に配慮すべき要素として挙げているのがこの点で、メーカーごとに水分量が異なり、それがミックス全体の加熱の均一さや燃焼時の挙動に影響する。
強さ(ニコチン含有量)もブランドごとに異なる。ただし、強さの異なるタバコを混ぜることでセッション全体の強さが数値としてどう変化するかについてのデータは資料に見当たらない。ここにあるのはフレーバーの配合比率に関する定性的な助言のみで、ニコチンの配合比率についてのものではない。したがって強さの面での配合は、決まった計算式ではなく経験に頼ることになる。
複数の資料に共通して繰り返される原則がある。ミックスには全体の構成を支える「バックボーン」となるフレーバーが一つ必要で、これはタバコ全体の重量の50%以上を占める必要がある。それ以外の「サポート役」のノートはベースの存在感を消してはならず、それぞれが10〜20%を占め、その分だけベースの比率が減る。資料に挙げられている例では、オレンジ+シナモンで90%/10%、オレンジ+クローブ+シナモンで80%/10%/10%となっている。
2種類の成分による単純なミックスの出発点となる配合比率については、資料によって数値が異なる。統一された一つの数字はなく、いくつかの実践例が並存している。
| 出典 | 出発点となる配合比率 |
|---|---|
| 「バックボーンフレーバー50%以上」方式 | 最大90/10まで |
| アクセント系ミックスの出発点 | 70/30 |
| 2種類を初めて試す際の配合 | まず50/50、続いて80/20と20/80 |
数値そのものは資料によって異なるが、共通する原則は変わらない。ミント、スパイスなどの強い成分は常に少ない比率にとどめる、という点だ。強い成分はフルーツ系のような繊細なノートを容易に覆い隠してしまうためである。混ぜ合わせる前に、各成分の香りの強さをそれぞれ個別に見極め、そこから配合比率を決めていくのが望ましい。
ミックスを構成する成分は、火力に対する反応がそれぞれ異なる。ゆっくりと香りを引き出すものもあれば、早く焦げてしまうものもある。火力管理の基本原則はシンプルで、火力が弱すぎれば香りが引き出されず、強すぎれば焦げてしまう。この点は、単一の銘柄ではなく複数のタバコを組み合わせたボウルにおいて、とりわけ意識する必要がある。
成分を完全に混ぜ合わせる方法の代わりとなるのがレイヤリング技法である。フレーバーと密度の面で「重い」成分をボウルの底に、「軽い」成分を上に置く。この方法では、セッションの最初の一服から一定のフレーバーが続くのではなく、セッションの進行とともにミックスのフレーバーが変化していく。これは、成分同士の密度や火力への反応が明らかに異なる場合に、特に実用的な選択肢となる。
混ぜ合わせたタバコは、ボウルに詰める前に最低24時間休ませることが推奨されている。この間にフレーバー同士が「馴染み」、一つの構成としてまとまっていく。異なるブランドのミックスの場合には、もう一つ理由がある。休ませることで、成分間の水分量の違いから生じる火力管理の問題を避けやすくなるのだ。
異なるブランドのタバコが一つのミックス内で異なる水分量を持つこと——この方法論によれば、ミックスを詰める前に休ませる必要がある理由として挙げられているのは、フレーバーの違いではなく、まさにこの水分量の違いである。休ませずに詰めると、ボウル内の水分量が不均一なままとなり、セッションを通じて火力を均一に管理することが難しくなる。ミックスの一部はまだ湿ったままなのに、他の部分はすでに香りが開いてしまう、という状態になりかねない。
資料によって明確な上限の数字は異なるが、方向性は一致している。ミックスに含まれるフレーバーの種類が増えるほど、それを判別しやすい状態に保つのが難しくなる、という点だ。推奨される成分数は概ね2〜3種類で、それを超えると結果がぼやけて詰め込みすぎた印象になりやすい。まずは2種類を50/50の比率で試し、次に80/20、20/80とバランスを動かしてみることで、それぞれの成分がミックスの中でどのように現れるか、どの比率でその香りが最もはっきり感じられるかを確認するとよい。
各成分はキッチンスケールでグラム単位に量ることが望ましい。そうすることで、次回も感覚に頼らず同じ配合比率を正確に再現できる。試作分は総量50g前後の少量にしておくと扱いやすい。フレーバーを評価するには十分な量でありながら、配合比率がうまくいかなかった場合の無駄も少なくて済む。まず50/50の配合で最初の試作をしたうえで、次に80/20、20/80とバランスを両方向に動かしてみるとよい。それぞれの成分がどの比率で最も開くのかを見極め、比較した結果をもとに、最もはっきりと香りが感じられる配合比率を定めるとよいだろう。
サイト内のレシピカタログには、異なるメーカーのタバコを組み合わせたミックスがまとめられている。それらの配合比率は、自分で試作を行う際の出発点として活用できる。
ミックスの中でバックボーンとなるフレーバーはどのくらいの比率を占めるべきか?
記事によれば、「バックボーン」フレーバーはタバコ全体の重量の50%以上を占めて構成全体を支える必要があり、サポート役のノートはそれぞれ10〜20%とする。
2種類のタバコをミックスする際、最初はどの配合比率から試すべきか?
資料によって90/10から70/30までばらつきがあるが、記事が勧める最初のテストは50/50で、その後80/20と20/80を試す方法である。
混ぜたタバコはボウルに詰める前にどれくらい休ませるべきか?
最低24時間。この間にフレーバーが「馴染み」、異なるブランドのミックスの場合は休ませることで成分間の水分量の違いも均される。
一度に何種類のフレーバーを混ぜてよいか?
記事では2〜3種類が推奨されており、3〜4種類を超えると判別しにくい、詰め込みすぎた結果になりやすい。
異なるブランドのミックスがより長く休ませる必要があるのはなぜか?
メーカーごとに水分量が異なり、休ませないとボウル内の水分量が不均一になり、セッションを通じて火力を均一に管理しづらくなるため。